画廊でのマナーと作品との向き合い方

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 いざ画廊へ行ってみようと思ったら、知っておきたいマナーがあります。まずは服装です。もちろん何を着ていってもいいのですが、画廊スタッフはきちんとした服装をしている人が多いので、そこへTシャツにジーンズで行ったら浮いてしまうかもしれません。画廊にフィットしていれば、視線を感じることも少ないでしょうし、何よりも作品鑑賞に集中できます。なお、在廊している作家がラフな服装をしていることもありますし、日本画、洋画を扱う画廊に比べて現代美術の画廊は少しラフになる傾向があります。
 リュックやバックなどの手荷物が、作品に当たらないように注意することも必要です。特に小さめの画廊では要注意です。大きな荷物などは邪魔にならない場所に置き、身軽な状態で見たいものです。
 画廊を訪れる目的は作品を見ることです。勇気を持って画廊へ入ったら、作品を見てまず何を思いましたか? ファーストインプレッションは大事です。
「素敵!」「何が描いてあるのかわからないなぁ」「どうしてこんな作品を作ったのだろう?」「嫌いじゃないし、むしろ好みかも」「この作品を作った人に会ってみたい」
個展の場合は同じ作家の作品が多数並んでいるので、題材の共通性や変化に気づくかもしれません。グループ展の場合は、複数の作家の作品を通覧して、自分の好みや共感できる作り手を発見できる可能性もあります。
 次に気になるのは価格でしょう。非売品以外には必ず価格が設定されていますから、作品キャプションに付いていない場合はスタッフに聞けば教えてくれます。作品価格リストが画廊内に設置・掲示してあることもあるので、店内を見渡すことも忘れずに。価格を知ることができたら、自分の想定していた価格とのズレや、その額を支払ってでも入手したいかどうか考えてみると、作品を鑑賞する姿勢が変わってきます。なぜその価格なのか、率直に理由を聞いてみることもお勧めです。美術の市場があって付けられている価格ですから、詳しいスタッフが答えてくれます。
 もし、画廊スタッフに話しかけられたらどうしよう…何て答えればいいの?と不安に思いながら見ている場合は、作品の感想を述べるだけでなく、疑問に思ったこと、価格について、逆に質問してみましょう。解決できればスッキリしますし、勉強にもなります。画廊は美術の専門家が揃っている場所ですので、知りたい、学びたい人は歓迎です。将来的に買いたい人になってくれたらと思ってはいますが、それは次の段階です。
 イラストで画廊鑑賞のマナーを示しました。参考にしていただき画廊巡りをお楽しみください。次回はコレクションの楽しみについてお伝えします。


(画廊を楽しむ豆知識3/銀座ギャラリーズ事務局)