歌舞伎を、読む

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『私の頭の中の消しゴム』などたくさんの朗読劇を作ってきました。今はちょうど竹本義太夫の小説を書き上げたばかりで、古典の魅力に取り憑かれておりまして、そんなタイミングでこの『こえかぶ』です。 歌舞伎の人気は衰えるところを知りません。それはきっと、歌舞伎に関わる皆様が新しい事への挑戦をし続けているか らだろうと思います。今回も、そんな新しい挑戦の一つでしょう。歌舞伎を口語訳し、一つの話を『かなり分かりやすく』三十分程度にまとめる……。なんて斬新な試み!舞台には声優が二人。たった二人で二つの話、その全ての役をこなします。どんな風に演じ分けてくれるのか、この四人ならすごいことになること間違いなしです。私も竹田出雲や河竹新七の 書いた言葉や、その時代の空気に触れられるのが幸せでなりません。とざい、とーざい、楽しみになさっていて下さい!


岡本貴也(脚本・演出)
テレビドラマ、映画、演劇、小説と多岐にわたる作品で、ヒット作を連発してきた劇作家・舞台演出家。 朗読劇の⾦字塔「私の頭の中の消しゴム」が本年13回目の再演が⾏われるなど、朗読劇の演出⼿腕に高い定評がある。