ようこそ歌舞伎座へ! 八月は三部制公演です!

ようこそ歌舞伎座へ! 八月は三部制公演です!のイメージ画像

 歌舞伎座8月公演は、「八月納涼歌舞伎」(8月9日~8月27日)と銘打ち三部制の公演です。
 歌舞伎座の八月公演は1990年より、若手花形世代を中心にした古典の名作や新作歌舞伎に挑戦する舞台として知られています。また1993年からは、三部制にすることで、通常の昼夜二部制より上演時間を短くし、会社勤めの方や外国人の方にもご覧になりやすい構成になっています。
 皆さまには東京滞在のお時間を有効に活用して、是非ご来場をお待ち申し上げております。


◆第一部(午前11時開演)
 『花魁草』 ※芝居

大地震を生き延びた役者の幸太郎と女郎のお蝶は、百姓に助けられ、田舎で一緒に暮し始めます。お蝶は幸太郎に思いを寄せますが決心がつかず、幸太郎は周囲の勧めもあり芝居に復帰するため、江戸に向かうことに…。


 『龍虎』 ※舞踊
天の王者・龍と地の覇者・虎が互いに長い毛を振り立て戦いますが、勝敗を決することなく、龍も虎も去っていきます。変化に富んだ勇ましい舞踊です。


 『心中月夜星野屋』 ※芝居
元芸者のおたかは、金に困った野菜商人の照蔵から別れ話を切り出され、話のはずみで心中をする約束をします。しかし、おたかは母親の入れ知恵もあり、橋から飛び降りたのは照蔵だけで…。落語(江戸時代からある話芸)の噺を題材にした楽しい作品です。


◆第二部(午後3時開演)
 『東海道中膝栗毛』 ※芝居

弥次郎兵衛と喜多八は、江戸時代を代表するコメディ旅行物語『東海道中膝栗毛』の主人公です。日本を旅する二人の珍道中は今なお大人気で、歌舞伎・映画・ドラマなど多数作品化されています。今回は弥次喜多が伊勢神宮を目指すお伊勢参りで珍道中を起こします。


 『雨乞其角』 ※舞踊
日照りが続く初夏。俳人の其角が隅田川に舟を浮かべていると、弟子たちが近頃の干ばつを報告しに訪れます。そこで其角が雨乞いの俳句を詠むとたちまち雨となり…。江戸の夏を感じる舞踊です。


◆第三部(午後6時開演)
 『盟三五大切』 ※芝居

 浪人の薩摩源五兵衛は、芸者の小万に惚れていますが、小万には笹野屋三五郎という夫がいます。源五兵衛は、元は侍でしたが公金紛失の責任を負い、名誉挽回の機会を伺っていましたが、親族が用意した大金を三五郎夫婦から騙し取られてしまい…。人間をリアルに描いた歌舞伎です。