ギンザ・グラフィック・ギャラリー第374回企画展
田名網敬一の観光

「夢が棲む」

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の7・8月は、「田名網敬一の観光」を開催いたします。

1960年代から半世紀以上ものキャリアを誇り、今も尚トップランナーとして、そのキャリアの頂点を極めている田名網の現在を紐解こうとするものです。

田名網が、これまで制作をしてきた作品は、デザイン、イラストレーション、アニメーション、実験映画、立体作品、絵画と多岐にわたります。
そこには、可変的な創造者であろうとしてきた田名網敬一の等身大の姿があります。
現在、田名網が世界中のアーティスト、デザイナー、ミュージシャン、ファッションデザイナーから集めている尊敬は、あらゆる境界、領域を超えて創作活動を続けてきた歴史の重みに比例するものです。

近年、田名網は、自身の記憶や夢を原風景にして、
その80年以上もの歴史を記したいわば "曼荼羅図"の制作に取り組んでいます。
一見すると奇怪でありながらもポップな妖怪画のように見える田名網の近作ですが、
そこに描かれているものは田名網の実体験に基づく様々な記憶です。
アメリカンコミックを引用したアメリカの爆撃機、
その中で光を放つ擬人化した爆弾、威嚇するように蠢めく鶏や金魚などは、
田名網が幼少期に実際に体験した戦争の記憶に深く関係をしています。
また、田名網が敬愛するアーティストたちの作品や、SF雑誌、漫画のキャラクターなどの引用も数多く画面に発見することができます。
こうした引用は、田名網とポップアートとの関係性を示す一方で、
作品を通して自身の記憶をポジティブなものへと変換しようとする作家の自然な姿を映し出しています。
本展は、22点の新作プリント作品、アニメーション、立体作品から、
ファッションブランドとのコラボレーションアイテム、出版物、プロダクトアイテムなどを網羅し、ご紹介いたします。

昨年8月に京都dddギャラリーで開催された「田名網敬一の現在」から約1年。
ますますパワーアップした田名網ワールドをぜひ体感ください。

■オープニングパーティ
日時:7月5日(金) 5:30pm-7:00pm
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー+DNP銀座ビル2F

■ギャラリートーク
日時:7月12日(金) 6:30pm-8:00pm
出演:田名網敬一+山下裕二(美術史家・明治学院大学教授)
会場:DNP銀座ビル3F
入場無料 先着70名 要予約
*参加ご希望の方は、7月5日11:00amよりギンザ・グラフィック・ギャラリーの公式サイトからお申込ください。

開催日時

2019年07月05日(金)~08月21日(水)
開館時間:11:00am-7:00pm
休館:日曜・祝日

入場料

入場無料

会場
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
公式ウェブサイト
備考
住所
〒104-0061 東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
お問い合わせ
03-3571-5206

http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/

詳細はこちら

関連記事はありません。